2018年のマーライオンさん(シンガーソングライター)をあらわす一冊:熊代亨『「若者」をやめて、「大人」を始める』

2018年の年末短期集中企画「2018年のあなたをあらわす一冊」。3人目は、下北沢のライブハウスなどで精力的に活動し、来年は曽我部恵一さんらとのライブも控えているシンガーソングライターのマーライオンさんです。

 

はじめまして。シンガーソングライターのマーライオンと申します。

2018年をあらわす一冊は『「若者」をやめて、「大人」を始める 「成熟困難時代」をどう生きるか?』です。

僕は1993年生まれの25歳です。今年は周りの結婚も増え、友達には子どもができ、周りも自分も大人にならなければいけない年齢に近づいたと思った1年でした。そんな矢先に発売された本がこちらです。発売された2018年2月に考えていたこととシンクロしていたので、すごく印象に残っています。若者がいつから大人を自覚するのかという内容で、新しい考え方を知れたし、心の中で言葉にできていなかったものも見えてきました。年下の振る舞い方について書かれている第5章は、僕もこれから年下と触れ合う機会が増えてくるので今後の参考になりそうです。まずは臆せず接していきたいと思います。

ちなみにこの本は20歳のときから付き合いがあり、僕が2015年に発表したHipHopアルバムのプロデュースをしてくれた方便凌さんが編集で関わっています。友達だからと言ってしまえば簡単ですが、方便さんが音楽稼業から離れ編集者として活躍しているのを見ていると、とても刺激になった年でした。ひょっとしたら大人になったかも? 大人にならざる状況かも? と思った場面に遭遇した回数が、去年よりも多かったです。(空き巣に入られた、仕事をやめたとか…等)昔だったら、慌てふためくような出来事でも、余裕を持って着実にひとつずつやれたと思います。

今年は自分にとって満足いく作品「ばらアイス」を発売し、こちらが好評だったのと、縁があって尊敬する曽我部恵一さんからレコード化の話もいただき、夢だった12インチアナログレコードも発売することができました。

お子さんに曲を作ったり、お笑い芸人さんに弾き語りを教えるトークイベントもはじめたり、昔からやってみたかったことが叶っていく素敵な年でした。

来年も、よく笑い、よく食べて、よく寝て、よく歌う1年になったらいいなと思っています。

 

2018年のマーライオンさん(シンガーソングライター)をあらわす一冊:熊代亨『「若者」をやめて、「大人」を始める』

 

マーライオン/1993年ひなまつり生まれ横浜育ち。 NIYANIYA RECORDS主宰。ニヤニヤして聴いてもらうというテーマで歌っています。発表作品に『ニヤニヤロックンロールベスト』(2010年) 『ニヤニヤロックンロール全曲集』(2010年) 『日常』(2012年)『19才』(2013年)『吐いたぶんだけ強くなる』『ボーイミーツガール』(2014年)ヒップホップをテーマにした『マーtodaライtodオォォォン!!!』(2015年)『ばらアイス』(2018年)がある。これまでに曽我部恵一、澤部渡(スカート)と共同企画イベントを開催。近年は劇団コンプソンズに劇中歌を作曲&俳優として参加、子どもワークショップやラジオのジングル作曲など多岐に渡って活動中。2017年からは マーライオンバンドとして、イベント毎に編成を変えて活動中。2018年にはシンガポールからミュージシャンを招聘し、国内外のシンガポールにまつわるバンドを集め「シンガポール祭り」と称し、イベントを開催した。長野東京の2都市で開催。100名以上動員した。
最新作はROSE RECORDSから発売した「ばらアイス」12インチ45回転。https://maaraion.niyaniyarecords.com/